Sound Interview
あの日夢中になった、
思い出の一部をつくる
Chiharu
ミュージックチーム 2019年新卒入社

楽曲に関するプロデュースやディレクションをはじめ、自身での作編曲、楽器や歌の収録も担当。ゲームに実装し、シナリオパートの楽曲演出まで行う。

ゲーム音楽制作の
やりがいとは

ゲーム音楽はアニメや映画の劇伴と同様に、作品を盛り上げるために「裏方に徹する」場合と「音楽も主役のひとつとして盛り上げる」場合があります。どちらも目的はユーザーの方々の没入感を高め作品の魅力を伝えるためですが、適切な演出にしないと逆効果になってしまうこともあります。そのため、常にどのような演出が最も効果的かを考える必要があります。すべての演出が想定した通り、もしくは想定以上に効果的に嵌った時は非常に達成感を感じますし、ユーザーの方々がその仕掛けで喜んでくださると本当に嬉しすぎて泣きます。

“言葉”を音楽にすることの難しさ

音楽を完璧に言葉に起こすことは非常に難しく、感じ方も人それぞれです。音楽を発注する際は、どういう言い回しが適切なのか悩むことが多いです。例えば「ハートフルなバラード」と言っても、「ハートフル」という言葉のイメージは人によって異なります。「明るいバラード」と捉える人もいれば、「感動的なバラード」と捉える人もいます。適切ではない言葉を使ってしまうと出来上がった曲の雰囲気と、欲しかった曲の雰囲気にズレが生まれ、リテイクが増えてしまいます。自分が楽曲制作の発注を受けた際も、言葉の受け取り方が正しいか、認識をすり合わせることを大事にしています。文面だけでなく直接話したりと、より詳細で誰に対しても分かりやすいように伝え方を工夫しています。

先輩後輩なく意見を聞ける関係性

周囲には様々な経験を積んできたスタッフがたくさんいるので、意見を聞く機会に困ることはありません。先輩後輩関係なく、お互いにそれぞれの視点で意見を出し合っています。例えば私から、「ここの曲の展開おかしくないかな?」と後輩に相談することもあれば、先輩へ、「感動した音楽演出があったのですが、今度試してみてもいいですか?」と気軽に相談しながら提案することもあります。「いいね!それならこれも付け加えたらもっと良くなりそう!」と提案した内容を後押ししてもらえることも多く、とても話しやすいです。そうした環境のおかげで信頼と安心感を持って仕事に打ち込むことができます。

思い出に残る
“ゲーム音楽”を作るということ

“ゲーム音楽”は自分でゲームをプレイしながら聞き続けるので、思い出に残りやすいものだと思います。
例えば、苦戦して何度も挑戦したボスバトルの音楽は、その時の苦労や倒した時の感動を鮮明に覚えていますし、好きだったダンジョンの音楽は、聞くだけで詳細に景色を思い浮かべることができます。ゲームを遊んでくださるユーザーの方々の大切な思い出の一部として記憶に残る楽曲を届けられるように、これからも妥協することなく作っていきます。

※内容は取材当時のものです。