Animation Interview
誰かの人生の
きっかけになる、
作品を生み出すために
Kan
アニメ事業部 制作部 プロデューサー 2018年新卒入社

サイゲームスのアニメ事業部に籍を置き、アニメーション制作スタジオCygamesPicturesでアニメ製作を務める。最適な予算を踏まえ、スケジュールや予算管理、営業など様々な業務に関わり、クリエイターと共にアニメを作る。

グループ会社
CygamesPicturesで活躍中

私が仕事をするCygamesPicturesは、2016年4月に設立された、アニメーション制作を行うグループ会社です。「プリンセスコネクト!Re:Dive」や「BLADE RUNNER BLACK OUT 2022」などの話題作のほか、サイゲームスのゲームのプロモーションビデオやCMの映像なども手がけています。
私は、制作進行や制作デスク、プロデューサーといった様々な立場でアニメ作りに関わっており、役職名こそ違いますが、いずれも「予算を基に、アニメの中身をクリエイターの方と一緒に作る」という点で違いはありません。

理想のスタッフィングで、
理想のアニメ作りを

仕事のやりがいの一つは、制作の初期に行う「スタッフィング」です。新たな作品を手がける際、予算やスケジュールといった基本的なこと以外は、私たち制作側が一から決定します。その一つがスタッフィング、つまり「誰と作るか」の判断です。自分が影響を受けた作品を作ったクリエイターの方や最近注目している方など、条件さえ整えば自分が思い描くいわば「ドリームチーム」を結成することができるため、いつもワクワクします。
また、アニメ業界はフリーランスの方が多いため、クリエイターへの営業も含めて一から個人で行うことになります。その過程では上手くいかないことも多々ありますが、そうした困難を乗り越えクオリティーの高いアニメ作りができた際は、心から「やっていて良かった」と思うことができます。

アニメ作りに必要なことは、
全部やる

制作デスクやプロデューサーといった肩書きだけを聞くと、スマートなイメージを抱く方が多いかも知れません。ですが、実際の仕事は泥くさい業務がほとんどです。制作過程で生じる必要な雑務をこなし、関わる大勢の方々の調整役となり、時には営業活動も行います。そうした現場の仕事をこなしつつ、全体を俯瞰してマネジメントする必要もあるため、簡単ではないかもしれません。
また、面白さやクオリティーといった言語化しづらい感覚を共有する能力も大切です。「このアニメの面白さの本質はどこなのか」「クオリティーが高いとはどういうことなのか」といった根本的な問いを自分なりに考え、それを一緒にアニメ作りに携わるチームへ共有しなければなりません。

誰かの心に残り続ける、
作品を生みだす

皆さんは、生き方の幅が広がったり胸を打たれたりするような作品に出会ったことはありますか? 私自身は、以前とあるアニメ作品でそうした感覚を覚えました。それが今の仕事に繋がっています。私たちが目指すのは、そんな見た人の心に残り続ける作品を作ることです。もちろん、狙って生みだせるものではありませんが、一つひとつの出会いやきっかけを大切にしながら、いずれは実現したいと思っています。
アニメ作りは大変なことばかりです。大切なのは目の前の状況を楽しみ、理想の作品を求め続けること。「泥臭い業務を乗り越えてでも絶対に良いアニメを作る」という情熱を持った方なら、きっと活躍できると思います。

※内容は取材当時のものです。